さー狸さんのSPEED WEY MEAT 三時間耐久レース奮戦記

某日、TIサーキット英田で、スポーツスターの3h耐久レースが開催されると聞いたワシは、
「ヲイヲイ、マジデスカ?」
「そんなことやったら、サーキット中がオイルの海と化しちゃうやんけ!ムボームボー!!
少なくともワシは出ネェ〜ゾ!」

そんな心境ですた(笑)

でもそんな中、”さー狸”氏よりヘルパーの依頼が来るのでした・・・
夫婦で走るらしい・・・
おぉ!なんという勇気!つ〜か、マシン逝っちゃうよ〜〜〜!

すんなり引き受けるワシ(^^; だって走るのワシじゃないも〜〜ん<外道

(つ〜ことで、以下”この色”はさー狸氏、”この色”は2台目で進行するのです)

 

さて、レースを遡る事一週間前の日曜日、ピストンに穴開きました(TT)

走る前に逝ってしまってどないすんねん!!
つ〜かマジデスカ?こっちも焦る焦る

急遽往復6時間掛かる某ショップに連絡を取り
(やっぱ元レース屋さんはこちらの気持ちよく判っていらっしゃる)
無理言って直して貰う約束取り付けました。
そして組み上がったのが木曜日。無論、会社休んで取りに行きましたよ。
(上司には阿保ぅ呼ばわりされましたがね・・・)

でも、慣らしも出来て無けりゃ、セッティングも無し。
エンジン割って清掃したいと言うショップの薦めを断ったため
(だってお金無いんだもん・・・)
ピストンの残骸が混入したであろうエンジン内部を気遣うとレースどころでは無い。
とは言えエントリーしたからには何とか走りたい。

せっかく高級OILを入れてたけど、洗浄のため安物OILを入れてある。

みんなに声かけちゃった手前もあり「止めます」なんて言いたくない。

サーキットに向う途中の車内で保安部品を外しながら
無理だけはしないで完走を目標に頑張ろうと心に誓った。
(上司に「また骨折ったら判ってんだろうな?」と脅されたからじゃ無いぞ、多分・・・たぶんね)

まぁ、今だから言えるコトだけど、結果的にレース前に逝ってくれて良かったんでない?
レース中だったら周りに迷惑を掛けてたかもしれないしね!
セッティングはおろか、慣らしもロクに出来なかったのは痛かっただろうけど・・・

台風の余波も多少あったがとりあえずサーキットに着く頃には日が出ていた。

せやねん、なんで6月の頭に台風やってくるかなぁ?(~~;
晴れの国の面目丸つぶれやん!
(晴れの国・・・ハレの国・・・ハーレーの国・・・バンザーイ!ってことでのハーレーイベントなのに)
つ〜ことでワシもTI入り、狸夫妻と合流、今回は狸親父氏(爆)もヘルパーで参加っす!

フィルターを新品に換え、また高級OILを入れた。
(あぁ、お札に羽生えて飛んで逝くぅ・・・)

さて、慣らしも兼ねて練習走行を・・・と思ったら雨降りだした。
(あぁ、更にお札が飛んで逝くぅ・・・)

2回目の練習走行も雨止まず・・・モル姉ったら着替えもしない。
(あぁぁ、飛んだお札がドブに堕ちてゆくぅ・・・)
他のチームに挨拶に行っても走らず決勝レースの打ち合わせをしている所が多い。
(少しぐらい打ち合わせした方が良いのかなぁ俺達・・・ま、いっか)

結局、土曜日は何も出来ずに終わりました。

お金に羽が生えて飛んで行っちゃったネェ・・・
とはいえ、あの状態で出ていったとしてもリスクが大きいからネェ・・・
ワシはその辺りの経験があるだけに(^^; 引き止めさせていただきやした。

さて、日が暮れて、ステージでは雨の中イベントを慣行させようと頑張ってます。
(でも一番頑張ってたのは、この雨の中テントを張っていた、数少ない一般参加者だよなぁ・・・)
でもワシ等は見向きもせず(爆)、湯郷温泉でマタ〜リで御座いました。
う〜〜ん、やっぱり温泉はイイネェ〜!
ワシってば考えて見たら湯郷温泉って始めてなのよね・・・岡山県人だけど(笑)

あ〜〜極楽極楽

もう後は明日に備えてマタ〜リしましょ(^^)b

さて、日曜日。午前中は少しだけ雨がパラつくが問題無いレベル。
(どーせだったら思いっきり降ってくれればレインタイヤ大活躍なのにね)

この日、OH!R氏が合流、直前のマシントラブルで出場を断念した RSS鈴木氏も手伝ってくれることに(^^)
心強い助っ人が二人も増えてうれしい限り!

車検場に行くと既に長い列が。
どーもワイヤリングの不備が多いらしい。
(向きがあんのよね、向きが)

ヘルメットが車検で落されたなんて話も聞こえる。
(いったいどんなヘルメットなんでしょ?)

まあ、初心者も多いんでしょーがないか。
(って言いながら自分の時はビクビクしてたのはナイショ♪)

いや、もうホント唖然としちゃった。
ワシだって初心者な知識しかないんだけど、
(初めてワイヤリングするときは、ボルト(ナット)に穴開けるなんて夢にも思わなかった・・・汗)
もちっと慎重になった方がイイんでないかい?

と、すっかり他人事・・・(爆)

無事車検通したが練習走行まで時間無いじゃん。

食事する暇も無い。

バナナだけを食べて最初で最後の練習走行に出る。

無難にライダー交代も済まし燃料チェック。

予選に向け出走前の暖気最中でなんとOIL警告灯が点滅する。
(マジかよっ、やばいじゃん)
ピストンの破片がオイルポンプに引っかかってるのだろうか?
やっぱエンジン割ってOHした方が良かったか?

どうしよう・・・どうしたらイイ?・・・そうだ!見なかった事にしよう()
(とは言え見ちゃったものは仕方ない。)

今回は予選落ち無いからタイムはそこそこで良い。

耐久レースだしね。

油温計と警告灯を睨めっこしながら走る・・・走行中は警告灯が点かない。

これは焦ったねぇ〜(@0@)
原因がメカにあるのか配線にあるのか・・・
ワシが持参した工具にテスターを入れてたっけ?
と思いながら工具箱にすっ飛んだんだけど、
何とか治まってくれて一安心だったっす。

 

ホッと胸を撫で下ろすとクラッチが指に掛からない!

????

視線を落すとクラッチが真上向いてる(>_<)
(緩んじゃったのね・・・()
大勢に影響無いからそのまま走り予選終了。

続いてモル姉も予選開始。
無難に走行を重ね、無事戻ってきた。

????

視線を落すとステップがグラグラだ(>_<)
(ココも・・・緩んじゃったのね・・・()

これも焦ったねぇ・・・
慌ててステップをワイヤリングしたんだけど、
本番前に見つかって、ホント良かった(^^;

(車検時の様子はこの際棚上げ・・・藁)

さあ、ドンブリ勘定で燃費を考える。
(考えるコトなのか?どんぶりでイイのか?)

14km/ Lで最初は考えたがRSS鈴木さんの「それで良いの?」
の一言で
13km/Lに決める。
(いい加減すぎないか?)
まあ、レース中にトラブルは付き物だし、ダメなら途中で入れれば良いだけさね。
(マジいい加減やな・・・)

ワシ、
「ガス欠になったら、リザーブで帰っておいで!」
って言おうとしたけど止めときました

ツーリングじゃないんだもんね(笑)

この辺にワシの緊張感の無さが漂っております

長い長いブリーディングのおかげでマシンチェックもそこそこに出走前点検に出る。
今回は総勢62台!!壮観だねぇ♪
予選は54位。相当後ろの方である。
(ナハハハ・・・まあ、いろいろ言い訳したところでこれが実力やね。)

後ろからブチ抜く!!これが男のロマン!!

あっ・・・モル姉は女性だった・・・(爆)

 

耐久レース スタート!!

あ、やばい。

オシッコしたくなっちゃった()

そんな さー狸氏 に
「水分取っとけ!」
とドリンクを差し出すワシ・・・・(鬼)

ルマン式スタートの団子状態から遅れる形で自分も走り出す。

後ろのスポーツスターは「自分は追突なんてしないから行け行け!」の合図を出す。
(あ、いや、ワタスも遅いんだけど・・・ねぇ)

あ〜!マシン支えてた モル姉 がピットウォールを越えられない!
そりゃぁツナギ着てメット被った状態じゃぁ男でもキツイって!!
このままじゃぁ危険なので引っ張り上げようかと思ってたら見事自力で越えました!(拍手)
周りのチームのオネーさんもホッとしてました。

シャカリキに走らずちょっと余裕を持ってコーナーはオフセットしたラインを行く。
耐久レースだもん、3時間走り続けるにはこれが一番でしょ。

ワシには出来ない走りやなぁ・・・・
ワシって後先考えないからペース配分なんて出来ないっす((^^;
”とりあえず目の前にいる奴は抜く!”
”ライン?知らん知らん!!”
これ、基本(違)

でもビビリミッター作動は早い(((^^;

無理したら1時間ぐらいでマシンの不調が出てくるに違いない。

・・・たぶん・・・予想では・・・ねぇ?

その頃には他のチームもオイル吹きまくりだろうと思ってました。

慌てずトイレ我慢しながら周回を重ねる。

その頃、狸親父氏はタイム計測、RSS鈴木氏はピット待機、
OH!R氏が写真撮影、ワシがサインボード出してました。

22週しモル姉に交代する。

ライダーチェンジはRSS鈴木氏、OH!R氏、ワシでフォロー。
この時エンジンを一度ストップさせないとペナルティだったのよね・・・
それを知らなかったワシ等は、
「エンジンストップ!!」
って連呼する審判に
”おっさんナニ言ってんネン!!!”ですた(((((^^;

まぁストップしたんだけどね(笑)

早速、トイレに駆け込む()
(ツナギでトイレって行き辛いのよねぇ)
瞬間2秒チャージの栄養ゼリーを飲む。
(これマジで効くのよ)

早々にモル姉が予定周回を終え帰って来る。

モル姉は7周(だったっけ?)で交代だったからね。
20分くらいしか休憩出来ないんだよね・・・

因みに、さー狸氏のラップタイムが 2分7秒前後
モル姉が 2分27秒前後で周回してました。

あ〜二人ともちゃんとムキにならずにペース配分してるよ〜

エライエライ!!

ワシだったら多分、どっかでクラッシュでせう((((^^;

さて、給油を済まし再スタート!
思わずバイクを倒しそうになる。
(あ、思ったより疲労してるかも・・・)

2回目の走行も慌てず順調に周回を重ねる。

あれ?

他のチームは依然好調に飛ばしている。

あれれ?

みんなペースダウンしないねぇ・・・

(こりゃ、棚ぼたで順位UPは望めそうに無いねぇ)

つ〜かどこも大きなトラブル出てないじゃん!(転倒は除く)

再度、モル姉と予定通りライダー交代する。
レース途中でペースカーが入った事もあり
3回も入ったのよ。なんつーか、すごいねこのレース)
思ったよりガソリンの量が減っていない。
2
台目さんより「無給油で最後まで行く?」と聞かれる。

丁度1時間半位で給油したんだけど、
単純計算したら持ちそうだったのよ。
(全開走行してたらヤバかったかもしれないけど・・・・)

確固たる自信はじぇんじぇん無かったっス(爆)

ちょっとだけ考えて
(考えたフリだけして)

ちょっとだけ悩んで
(ボーッとしただけ)
元々どんぶり勘定の燃費計算である。
(そんなん、計算とは言わんって)

「よし、無給油で行こう!」
(その自信はどっから来るんだ!?)

裏付けの無い自信ってのは、往々にして良い方向に向くもんなんです(嘘)

まあ、タイムを上げて時間を稼ぐのは大変だけど、
PIT
作業の短縮で時間を稼ぐのは容易である。
(もっともらしいコト言っても賭けに出ただけじゃん()

ピットクルーも楽である(核爆)

最後のライダー交代も問題無く済まし、

転倒にだけ気を付けながら完走目指し周回を重ねた。
(おいおい、ほんとに燃料はイイのかよっ!)

残り10分を切った頃だろうか、

2コーナーの進入で後方から思いっきりタックルされる。

???☆∴〇×※▽★!!

一気にアウトまで飛ばされ後方で嫌な転倒音が聞こえる!
(骨折ったら判ってんだろうな、ってんだろうな、だろうな・・・以下くりかえし)
やばいっ!上司の顔が脳裏に浮かぶぅ〜()
(手伝ってくれた仲間の顔浮かばんのかよっ)
社会人として当然でし!エライ!
ギリギリで体制を立て直してコーナーをクリア!
(怒りの上司の顔が消えた後に仲間の顔が浮かぶ。普通逆だろ!?)

ワシなんてどっちも思い浮かばないもん(核爆)
”コケたら痛いだろ〜な〜”とか、
”修理代がぁ〜”とかだもんね(苦笑)

コーナーポストの旗は毎回チェックしてたがブルーフラッグなんか振られてなかったぞっ。

まあ、過ぎたコトを悔やんでも仕方ない。
ライダーの無事を祈りながら数週を走りチェッカー!

応援してくれたみんなが駆け寄って満面の笑みで迎えてくれる。
だが、接触事故のコトが脳裏から離れず素直に喜べない・・・。
(みんなごめんね、浮かない顔しちゃって・・・)
なんとか相手を探し出しお詫びする。

自分「すみませんでした」

相手「いえいえ、こちらも悪かったんです。それより大丈夫でしたか?」

自分「私は大丈夫でしたが、そちらは怪我しませんでしたか?」

相手「ちょっと手首を打撲しただけです。レースですから気にしないでください」

自分「でも、残りあとちょっとの時間で接触してしまってなんとお詫びして良いのやら・・・」

相手「いや、ホントあなたが無事で良かったです。私が目測を誤ったんです。ごめんなさい」

自分「私の方こそ、ごめんなさい・・・」

いや、相手が紳士的な方でよかった。
そして、とても気持ちの良い人であった。
レースとは言え怪我しちゃったし、マシンもハンドルが明後日の方向を向いてる。
ましてやあと10分ちょっとでレース終了だったのである。
悔しいだろうコトは容易に想像できる。
文句の一言も言いたくなる筈である。
話をしていて胸から込み上げてくる気持ちを抑えるのに必死だった。
心よりお詫びした。

やっと、ここで耐久を完走した実感と達成感が押し寄せてくる。

アンタ、エエ人やぁ〜〜〜〜〜〜(T0T)

 

PITに戻るとみんな片付けに忙しそうだ。
(あ、ごめん、感傷に浸ってる場合じゃなかったね)
どうやらタイミングを逃したようだ。

でも正式結果がなかなか発表されなかったから
時間持て余しちゃったね(苦笑)

 

結果、35位(クラス20位)完走。

タンクの燃料は1リットルも無かった。
(マジかよっ(^^)

いやホントにびっくりしちゃった
振っても音しないんだもん((^^;

やっぱり勢いやね!(^^)b

結局、大した打ち合わせもしないで行き当たりバッタリだったが
奇跡的にもすべてうまくいったようだ。
結果オーライである。

終わり良ければ全て良し!!!

 

これもみんなのおかげだね。

とても楽しかったよ!
スプリントだと、レース始まっちゃうとする事無いもんね。
でも耐久はみんなで一緒にレースするから、楽しさも厳しさも共有できるもんね!

つか、当初の想像とは裏腹に、マジでトラブルの出ないレースだったなぁ・・・
何だかんだと言いつつ、皆しっかり整備してきてたのね(^^)
そう言う意味でも良いレースでした。

手伝ってくれた皆さん、こんな長いレポート読んでくれた人どうもありがとう!

で、また来年も出るんでしょ?

 

TOPへ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送