3月17日、久々に1日暇な休日
ここんとこストレス溜まってたんで、
この日は気晴らしに走りに行こうって前日から決めてた。

朝7時に目が覚めるものの、ベッドから出たのは 9時・・・

とりあえず腹減ったんで、冷蔵庫から鶏肉と生卵を取り出し玉葱刻んで火に掛ける。
朝っぱらから自分で親子丼作って食ってるのはワシくらいなものか・・・
因みにワシの休日の朝食は濃い。
気分でチャーハンになったり、パスタになったり、お好み焼きとかにもなる。

自慢じゃないが、ワシのチャーハン食って「不味い」とぬかした奴はいない

食わした事無いけど・・・

親子丼を腹に押し込めてガレージに向かう。
リアタイアに指を押しつけてみると見事に凹む。
先週エアをチェックしたばかりなのにおかしい、パンクだろうか?
単車をガレージの中心に移動させてリアにレーシングスタンドを掛ける。

バルブにゲージを当てると1kg程しか入ってない・・・

まいったな・・・・

タイヤを回転させてチェックしてみるが異物は刺さっていない。
しいて言えば過去に刺さった遺物の痕があるが、ここは漏れてない。

バルブがそろそろ限界なのか?

ガソリンスタンドでエア入れて、まだ漏れるようならそれから考えよう・・・
そう決めて部屋に戻り着替えることにする。

ツナギにするか革ジャンにするか・・・
しばし考えて革ジャン+Gベストにライディングパンツの組み合わせ

要するにいつもと同じ格好だ。

すっかりヤレてしまったSHOEIとアルパインスター
そろそろ買い換えたいけど当分は無理らしい・・・
ただでさえ同年代サラリーマンの平均収入より、大幅に少ない給料なのにこのご時世、
単車のローンが既に終わっているのが、せめてもの救いか・・・

キーをONにしてセルを回す。
先日インテークマニホールドのパッキンを新品に交換した甲斐も有って
始動性がすこぶる良くなった。
バッテリーも丸4年を超えているにも関わらず上がる気配が見えない。
ホントこのm2、当りだわ

でも滅多に洗車しない

自宅から程近いガソリンスタンドでエアを入れて国道に出る。
エンジンが温まったのを見計らってシグナルダッシュ

いつもながらこの加速感は気持ちイイ

気持ちイイついでに200円奮発して水玉ブリッジラインに乗る。
料金所を越え、前方に車がいない事を確認してスロットル全開、
高梁川に掛かる橋数百mを一気に渡る。

捕まれば一発取り消し

途中信号待ちでエアをチェックしてみるが漏れてる様子は無いので、
そのまま鷲羽山へ向かう。
鷲羽山入り口の交差点では、山から下りてきたと思われるグループが信号待ちをしている。
TL1000S、モトグッチ1100スポルト、BMW、ZZ-R他
彼等を尻目に山に登る。
久々の峠、まずは肩ならし

最初のコーナーで腰を落とす

コーナーを2、3個抜けると前方に車発見、ペースダウンして追い抜くタイミングを見計らっていると、
後ろからバイクが迫ってくる。
車を抜いて加速すると、後ろのバイクも付いて来る。
しかも2台

さっきのTLとグッチだ

Uターンして追っ駆けてきたらしい。
そういうことなら遊んで貰いましょう。
右手を更に捻り、ブレーキを遅らせ、腰を深く落とす。
本来は後ろから追い掛け回す方が好きなのだが、わざわざ前を譲り後ろに回るのは失礼なので、
先行逃げ切りを決めさせて貰う事にする。

だいいち置いて行かれたら寂しいし

こういう走りをするのは何ヶ月振りだろうか?
ミラーに写る2台がいつまでたっても離れない。
直線で加速した時だけ僅かに引き離せるもののブレーキングで再び差が縮まる。
m2、TL、グッチの順でコーナーを抜ける。

時折TLがミラーから消える。

どうやら向こうの方が上手らしい。
グッチの方はミラーの中で綺麗なリーンウィズを描いている。
やがて2台に対してプレッシャーを感じていた。

いつ抜きに掛かってくるのか?

INは絶えずブロックしているが不安で仕方無い。
コーナーがいつもより早く迫ってくる。
エスケープゾーンの無い片道1車線の峠道、ちょっとしたミスで大変な事になる。
事実二年前、ワシはこの峠で一人の少年の死を目の当たりにしている。
でもスロットルは緩めなかった。

楽しくて仕方無いから。

結局バイクに乗ってる理由なんてのはその程度でしかない。
冬は寒いし夏は熱い、お金も掛かるしコケルと痛い。
時には人様から白い目で見られる事もある。

でもやっぱり楽しい。
後ろの2人もそういう人種なんだろうと勝手に納得。

そうやって悦に浸りながら走っていたら異変に気付いてしまった。
コーナーリングの最中のリアの挙動がおかしい。
動きがワンテンポ遅れ、安定してくれなくなってきた。

やっぱりパンクしてる。

どうしよう、ペース落とさないと。
もうじきギャラリースポットだからそこで止まろう。

通りすぎちゃった。

リアタイアの動きに神経を集中させて走り続けた。
もう少しだけ走りたい。
お地蔵様が祭られているコーナーでは家族連れが花を添えて手を合わせていた。
昨年転倒して、岩肌に頭から突っ込んでいったブラックバードの彼の家族だろう。
あの家族はワシ等をどんな風に見てるのだろう。

ああはなりたくない。

結局スロットルを緩めたのはUターンスポットが見えた頃だった。
TLとグッチは左手をそっと挙げて抜き去っていった。

Uターンしてギャラリースポットまで戻ってエアをチェックしてみたら1kg程しか入ってなかった。
仕方無い、今日はこれでおしまいだ。
下山していると信号待ちで仲間と合流したTL、グッチがいた。
シールド越しに見える彼等は、イイ歳したオヤジ達ばっかりだった。
信号が青になりワシは左折、オヤジ達は真っ直ぐ進む。
別れ際に彼等は笑顔で左手を挙げて去っていった。
ワシはホーンを鳴らし答えた。

 

さぁ、パンク直して帰ろう。

 

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