シート張替えちゃいました。

 

m2のシートは各年式でシートの形状が違ったりします。
初期型('97)はまるでレーサーレプリカの様に硬く、ユーザーから

「ケツ痛いんじゃ〜!!!」

と非難業業(^^;
ワシはこのシートで、一泊二日1800kmを強行
その後一週間、尻の痛さに泣きを見る羽目に・・・(TT)

翌年の'98モデルではスポンジの量を増やして多少也とも改善されたかに見えたが、

「スポンジ柔らかすぎるんじゃ〜〜〜!!」

おまけにライディング中に滑りやすい表皮のせいもあって、着座位置が前にズレてしまい、
気が付いたらシートのかなり前に座らされて結果として

”ケツは痛いし、体重移動がやりづらい”

という、初期型以上にダメダメなシートになってしまいました(~~;

結果として'99以降はテール周りの大幅変更となり、
かなり快適にはなったものの、足付き性は悪くなった上に、
テールカウルはすっかり大柄になっちゃった訳です。
(比較すれば一目瞭然なのだが、悲しいかな画像が無いんですな・・・)

で、今ワシが乗ってるのは'98モデル・・・
'97から乗り換え、当初、
「おっ!多少はマシになったか!」
と思ったのも束の間・・・
上記にあるように、スポンジの腰の無さに落胆、
オマケに
猫に爪を立てられてシートに穴を開けられて、スポンジの寿命を大幅に縮める結果に・・・

おかげで最近では、
ロングツーリングの時は、シートの上にガムテープでウレタンマットを貼り付けて出掛ける始末(^^;
しかも、滑りやすい表皮とテール部のスリムさ故に、
”荷物を積むとすぐ荷崩れ・・・”
という危険性をもはらむ状態だった訳です。

「これじゃぁイカン!」

とばかりに2002年には、テールカウルそのものから製作するという暴挙に・・・
当初の予定では、この自作テールカウルをベースにシートも新造する予定だったのだが、
思った以上に仕上がりが悪く(笑)、結果として封印することに決定(^^;
いずれはリベンジしたいんだけどねぇ・・・

しかしノーマルシートではやっぱり不満爆発!
なのでノーマルシートの加工に踏み切ったのであります。
(長い前置きやなぁ・・・)

 

 

 

 

 

さて、”問題は何処の業者に加工を依頼するか?”

実は全然問題にならなかったっす!

発注先は大阪のカールズバッドというwebショップ。
このショップ、実は個人的繋がりがあって、'99年にエントリーした
”モトルネッサンス”
でも御一緒させて頂いてました。

それに加え、過去にGO−1氏がここでシート加工を依頼、
その仕上がりに非常に満足されているので、ナンの躊躇もなく依頼する事に決定した訳です。

やはり誰がどんな作業をしてるか判らない(知らない、聞きにくい)トコに出すより、
せっかく知人がやってるんだから、そこにお願いするのが筋ってもんでしょう!

つ〜訳で早速アポ取り
とりあえず大まかな要望として

# 着座位置及びスポンジの改良
# シート形状の変更(タックロール化)
# 大体の予算


メールを送ると速攻で返事が!

メールには、見積もりに関する回答(約25000円)に加え、
シート加工時の参考にと、身長、体重や現状の足付き性といった項目からなるアンケートが・・・
いやぁ、このアンケートっていうのはイイっすね!
他がやっているかどうかは知らないけれど、ユーザーの望む物を作るという姿勢が現れてると思うっす。
それに、ユーザー側も改めて問題点を見直す事が出来るってモンです!

で、話しはアレヨアレヨと進んで、二日後事務所に伺う事に。

二日後・・・
当初、シート片手に電車で行こうと思ってたのだけれども、よくよく考えてみたら
シートだけだと車体とのバランスが解らない・・・
だからといってバイクで出掛けたら、帰りはシート無しで帰らないと行けない(^^;
おまけに天気は雨・・・
大阪市内を車で走るのは、正直気が引けるけれども(つ〜か駐車料金高いねん!)
仕方無いからアクティにm2を放り込んで出発!
まぁ、3時間もあれば着くでしょう!

 

 

4時間掛かりますた(((^^;

おかげでカールズバッド到着も約束の時間に間に合いませんでした(((((^^;

 

ま、まぁとりあえず打ち合せ開始です。
カールズバッドの土井氏とは久しぶりの再開、懐かしさの余り話しがつい横道に反れつつも
こちらの要望はしっかりと伝えなければと、容量不足のオツムをフル回転させて話すワシ・・・
とにかく、m2のノーマルシートはスポンジに腰が無く、表皮が滑りやすい上にその形状のせいか、
ライディング中に前にズレてきて、気が付いたらシートの前の方に座らされている始末・・・
しかもこのシート、前方になればなるほど細くなっていくので、

まるで三角木馬に座らされているかのような錯覚に陥る訳です・・・
(ワシ、そんな趣味ないねんけどね・・・(苦笑))

もっとも、この着座位置に関しては、ワシの体格のせいでもあるんだけどね・・・
ワシの身長は163cm・・・正直ハンドルが遠いんですよね(TT)
なのでどうやら、知らず知らずのうちに自分からも前に寄って行ってるようなのよね。
今回の加工ではコレを防ぐ為にシート前方にアンコ盛りをすることに。
そうすることで着座位置の最適化を謀る訳です。

で、そうなると今度は足着き性が問題になってくる訳なんですけど、
今回足着き性は二の次にする事にして、シート高そのものは変えないことにしました。
変えないと言っても、ノーマルシートのスポンジが沈んでいない状態での高さに設定して頂いたので、
実質的には高くなっているんですけどね。

というのも、ワシのm2にはカスノ製のバックステップを装着しているので、
シート高を下げると膝の曲がりがキツクなり、長時間のライディングに適さなくなってくると判断したからなのです。
事実、自作テールカウルでは、ほとんどシートレール付近までシート高が下がってしまって、足着き性だけなら
まるでドラッグレーサーの如きだったのですが、乗車するとそれこそ”エコノミークラス症候群”になってしまいそうな
状況だったわけです。(極端な話しやけどね)
それに着座位置(重心)が高くなる事により、
コーナーでの車体の倒し込みを楽にするっていう目論みも有るにはある訳なんです。

もっとも人に自慢出来る程、上手くも早くも無いですけどね・・・

さて、着座位置も決まったので、次はシートの表皮です。
一番重要なのは、表面の滑り具合!
ノーマルシートの摩擦係数の少なさには、本当に愛想が尽きていたので、
ジーンズで跨っても滑らない物をと、入念にチェックです。

サンプル生地をジーンズに押し当てて滑り具合をチェック。
生地の種類は実に様々。色数も多いです。
滑りにくさではエンボス加工されたものが一番良かったのですが、
「自分のイメージとはちょっとちがうなぁ・・・」
とばかりに、とっ換えひっ換えでチェック。
その中で最終的に選んだのは、黒地で牛革っぽいタイプ。
無難な選択と言えば無難かな?

そして次はシート形状。
選択次第で車体のイメージまでゴロっと変わるので、これも妥協出来ません。

実はシート形状は始めから決めてました。

タックロールです。

本来タックロールは、その昔シートの滑り具合を減らす為に生まれた形状だと聞きますが、
現代の技術では既に関係無いでしょう!
やはりスタイリングですよ!

ワシのm2に対するイメージはやはりカフェレーサー

カフェレーサーのシートと言えばタックロール、これ基本です。

現代的カフェレーサーとして仕上げるなら、コルビンのようなオーガニックフォームもイイでしょう!

しか〜し、ワシのイメージはあくまで70年代。
かつて世界中で最も美しいとバイクと称されたH-D XLCRがモチーフ
なのでタックロールなのです。

 

とまぁ、トントン拍子で打ち合せ完了!
やはり直接会って話しをすれば、細かいニュアンスが伝わり易くてイイね!

で、帰り際外を見ると雨が小降りに・・・
ほんじゃぁ、
「バイクとのバランスを見て置いてもらった方がいいでしょ?」
ということで、アクティからm2を降ろしシートを装着、
実際に跨ってもらって貰います。

幸い土井さんとワシの体格はそんなに差が無いので、問題点が実感として把握されてラッキーでした。

そして、この時・・・

ワシは大きな勘違いをしていた事に気が付いたのです・・・

当初指定していた着座位置と実際に座りたい位置がズレていた事が判明!

実際にはもっと後ろ、シートベルト付近まで下げないと前過ぎてダメだったんです!

あぶねぇあぶねぇ・・・((^^;
改めて着座位置を指定し直して帰路についた訳です。

で、帰宅してメールチェックしてたらカールズバッドからメールが・・・

早速作業内容をまとめた図案が送られてました。

早い・・・・早過ぎてびっくりしちゃった。

で、図案を見ながら考えました・・・
着座位置を後ろに下げた分、当然タンデムスペースが少なくなる・・・
ワシは基本的にタンデムはしません。
でも、荷物を満載することはある・・・
満載しないまでもタンクバック(ベルト式)をタンデム部に装着することはしょっちゅうである・・・
しかしこの図案では、現在装着しているバックの装着が難しい・・・
バックの大きさは35cm、装着に必要な最低限のスペースは25cm・・・
早速その旨をメールで伝えます。
その際、指定した着座位置より前になってしまうのは仕方無しとしました。

で、その日のよる11時半頃・・・
もう、修正案がメールで送られてきちゃいました・・・

仕事とはいえ、ホンマ早いわ・・・

土井さんの実測によると、加工前のタンデム部の全長は31cm、バック用に27cm確保したとして、
ナンとかこちらの要望通りの位置に加工出来そうとの事。
それに加え、荷物満載時に着座位置を前にズラして座る事も出来るようにして頂けるとの事で(^^)

つ〜訳で、この修正案でOK!、実際の加工作業に入ってもらう事に・・・

で、待つ事一週間(これも早いよなぁ・・・)

完成を知らせるメールが・・・

画像を見ると

「イイじゃないですか〜〜」

画像なので実際とは違って見えるかもしれないけれども、
把握し易いように、かなり細かい画像が数点、勿論一発OK!
翌日銀行振り込みで代金を支払います。

掛かった費用は
シート基本加工費:22,000円、タックロール仕上げ:3000円
それに消費税を加えて、しめて26,250円也!(送料別)

 

後日シート到着、早速装着です。

うぉ〜〜〜〜〜カッコえぇ〜〜!!

m2のスリム感が強調された感じになって凄くイイっす!
早速試乗・・・と思ったんですけど、この日は既に日が落ちてしまっていた上に、
午後から超局地的な大雪!とてもじゃないけど乗れないので後日のお楽しみ・・・

と思ったら、その後時間が出来た時は全て雨・・・・

マジで泣いたっすよ(TT)

それでも何とか暇を見つけては、短距離ながら走ってみたんですね。
まず始めにセパハン仕様で走ってみました。

着座位置が後ろにずれた分ハンドルが遠いです(^^;
(赤いラインがノーマルのベルト位置)


なので自然と前の方に座る事になるんですが、まず気がついた事は、
ジーンズで乗っても滑らないってコト。
なので、一度決めたポジションで走り続けれます。
そして、コーナリングでも今まではシートに荷重する度に滑っていたので、
コントロールするのに気を使っていたのですが、加工後のシートでは
思い通りのコントロールが出来るようになりました。
リーンウィズでクルっと回ってくれます。
それ以上の旋回力が欲しい時は、腰を落としてハングオンする訳ですけど、
その際にも外側の太ももがしっかりとシートにグリップしてくれます。
ただ、体がまだシートに慣れていない為に今までと同じ方法で曲がろうとする為に、
ちょっととまどう事もあるんですけどね(^^;
そして座り心地・・・
ノーマルのシートでは、跨った瞬間にスポンジが底付きして、尻がすぐに悲鳴を挙げてたのですが、
加工後は、全く痛くならないと言う事は無いのですが、完全に許容範囲に収まってくれたようです。
それにこの着座位置は、どうしてもシート幅が狭くなる為に、有る程度は我慢しなきゃいけないと自覚してるので、
不満点にはならないですね。

 

今度はハンドルをUPハンドルにして走ってみました。
今度はちゃんと設定通りの場所に座れます。
でもやはり、まだチョットハンドルが遠いかな?
腰が問題無ければ、なんて事無いポジションなんですけどね・・・
今後、腹筋背筋を鍛えるということで・・・(((^^;

で、肝心の座り心地ですが・・・

イイ感じで尻が収まってくれます。
スポンジにも程好いコシがあって、しっかりサポートしてくれます。
打ち合せ時に土井氏より、
「スポンジ硬くなりますよ。」
と言われてたので、もっと硬いと思ってたのですが、ホント丁度良いです。

しいて言うなら”事務用椅子”の感じです。

うどんに例えるなら、
ノーマルは給食によく出てきた”ソフト麺”で、
カールズバッドのは”さぬきうどん”

って感じですかね。

別段特殊なウレタンを使っている訳では無い筈なんですが、
やはり職人さんの腕が良いのでしょう。

これならロングツーリングでも大丈夫でしょう!!
勿論、先にも述べましたが、コーナリング時のグリップも抜群です。
滑らないのでチョット重心を変えるだけで曲がってくれます。

BUELL本来の旋回性能を引き出し易くなりましたね!!

とはいえ、全然痛くならないって事では無いです。
ある程度はやはり来ます。
ただこれは、自分のライディング時の姿勢とかもかなり左右されますし、
元々がかなり細いシートですから、仕方無い面もあると思います。
しかし耐えれないことはないですし、
「あぁ、何時間乗ってもコレ以上にはならないだろうなぁ・・・」
そういう感じです。

どちらにせよノーマルと比べれば天国です。

後気になる事といえば、ウレタンの耐久性ですかね。
何年持ってくれるかが今後のポイントでしょうね。
ノーマルで5年乗りましたから、それだけ持ってくれれば非常に安い買い物でしょう!

それにこの値段(26,250円)なら、暫く乗って不満点が出てきたとしても、
気軽に改修をお願いしやすいでしょう。

バイクに乗る上でポジションっていうのは、最も重要視しなきゃいけない個所の一つだと思います。
土井さん曰く

「いくら好きなバイクでも、ポジションが決まらないと苦痛でしょ?」と・・・

いやはや、全く持って同感です。
シートを自分仕様にするまでに、結局5年掛かってしまったのですが、
今となっては、
「随分遠回りしちゃったなぁ・・・・」
って思ってます。

さぁ、もうじき暖かくなる事だし

走りに行きましょうか!!

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